Category Archives: 名作文学

#雨ニモマケズ #宮沢賢治 【日本の名作文学】

「雨ニモマケズ」
作:宮沢賢治

 

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

 

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#河童 #芥川龍之介 【日本の名作文学】

「河童」
作:芥川龍之介

 

これはある精神病院の患者、――第二十三号がだれにでもしゃべる話である。
彼はもう三十を越しているであろう。が、一見したところはいかにも若々しい
狂人である。

 

(略)

 

あの河童は職を失った後、ほんとうに発狂してしまいました。なんでも今は河
童の国の精神病院にいるということです。僕はS博士さえ承知してくれれば、
見舞いにいってやりたいのですがね……。

 

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#銀河鉄道の夜 #宮沢賢治 【日本の名作文学】

「銀河鉄道の夜」
作:宮沢賢治

 

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと
云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか
。」先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった
銀河帯のようなところを指しながら、みんなに問をかけました。

 

(略)

 

ジョバンニはもういろいろなことで胸がいっぱいでなんにも云えずに博士の
前をはなれて早くお母さんに牛乳を持って行ってお父さんの帰ることを知ら
せようと思うともう一目散に河原を街の方へ走りました。

 

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#カインの末裔 #有島武郎 【日本の名作文学】

「カインの末裔」 
作:有島武郎

長い影を地にひいて、痩馬の手綱を取りながら、彼れは黙りこくって歩いた。
大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚のように頭ばかり大きい赤坊をおぶった彼
れの妻は、少し跛脚をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとつい
て行った。

(略)

二人の男女は重荷の下に苦しみながら少しずつ倶知安の方に動いて行った。
椴松帯が向うに見えた。凡ての樹が裸かになった中に、この樹だけは幽鬱な暗
緑の葉色をあらためなかった。真直な幹が見渡す限り天を衝いて、怒濤のよう
な風の音を籠めていた。二人の男女は蟻のように小さくその林に近づいて、や
がてその中に呑み込まれてしまった。

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#あいびき #二葉亭四迷 【日本の名作文学】

「あいびき」
作:二葉亭四迷

 

秋九月中旬というころ、一日自分がさる樺の林の中に座していたことがあッた。
今朝から小雨が降りそそぎ、その晴れ間にはおりおり生ま煖かな日かげも射し
て、まことに気まぐれな空ら合い。

 

(略)

 

自分は帰宅した、が可哀そうと思ッた「アクーリナ」の姿は久しく眼前にちら
ついて、忘れかねた。持帰ッた花の束ねは、からびたままで、なおいまだに秘
蔵してある………………

 

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