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五箇条ノ御誓文

慶応4年3月14日(新暦:1868年4月6日)

| 最終案 | 由利公正案「議事之体大意」 | 福岡孝弟案「会盟」 |

最終案


 廣ク會議ヲ興シ、萬機公論ニ決スヘシ。

 上下心ヲ一ニシテ、盛ニ經綸ヲ行フヘシ。

 官武一途庶民ニ至ル迄、各其志ヲ遂ケ、人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス。

 舊來ノ陋習ヲ破リ、天地ノ公道ニ基クヘシ。

 知識ヲ世界ニ求メ、大ニ皇基ヲ振起スヘシ。

 我國未曾有ノ變革ヲ爲ントシ、朕躬ヲ以テ衆ニ先ンシ、天地神明ニ誓ヒ、大ニ斯國是ヲ定メ、萬民保全ノ道ヲ立ントス。衆亦此趣旨ニ基キ、協心努力セヨ。


由利公正案「議事之体大意」


 庶民志を遂げ、人心をして倦まざらしむるを欲す。

 士民心を一にし、盛に経綸を行ふを要す。

 知識を世界に求め、広く
 皇基を振起すべし。

 貢士期限を以て、賢才に譲るべし。

 万機公論に決し、私に論ずるなかれ。


福岡孝弟案「会盟」


 列侯会議を興し、万機公論に決すべし。

 官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざしむるを要す。

 上下心を一にし、盛に経綸を行ふべし。

 知識を世界に求め、大に
 皇基を振起すべし。

 徴士期限を以て、賢才に譲るべし。


入力者:河原一敏


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