内田康夫FAN |
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福島県・喜多方で“排ガス自殺”と警察に断定された父の死因を承服できない娘・清野翠。彼女の許には中身のない“透明な遺書”が残されていたのだ! 浅見光彦は翠とともに一路喜多方へ。浅見の結論は兄・陽一郎をも窮地に陥れる他殺説だった。それは、政界を揺るがす大疑獄告発の序曲であった。浅見、執念の推理。(上記より引用) |
警察は思ったより気前よく、トンカツ定食を取ってくれた。取調室ではゲジゲジと山嵐とぼくの三人の、楽しいランチタイムになった。 坊っちゃん殺人事件 C・NOVELSより引用 |
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆(最高=5) [感想より] 北浦透さん 浅見の一人称という珍しい作品。同じく『記憶の中の殺人』も浅見の一人称で、 それと比べると、この作品の文体はちょっと軽すぎるなあ・・・と 正直あまり気が乗らずに読んでいましたが、さすがに後半からは一気です。 ミステリーとして非常にしっかりしていることに驚き、人物も哀しさを含んでいて、 充実した読後感でした。 ちなみに『坊っちゃん』を読んでいなかったのですが、読んでみたくなりました。 (2010 4月 作成) |
【新書】坊っちゃん殺人事件 (C・NOVELS)
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