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内田康夫FAN

90 喪われた道

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浅見光彦 浅見雪江 浅見陽一郎 内田康夫 井野 尾加倉大永 川村 古賀正人 坂崎泰三 佐瀬信夫 土屋元春 永井敏江 中西 西戸 新田 藤田 羽田栄三 羽田良美 羽田幹子 羽田一昭 羽田正信 羽田記子 羽田佳子 北条 松永清達 水口 吉田須美子 山下善十郎 谷沢 吉原清治 李
東京都青梅市 静岡県田方郡       
青梅山中で会社役員が虚無僧姿の絞殺死体で発見された。尺八の名人だった被害者は、修善寺由縁の秘曲「滝落」の吹奏を拒んでいたという。調査に乗り出した浅見光彦の前に、「失われた道」という謎の言葉が立ちはだかる。(上記より引用)
  松永和尚は浅見の目を見返して、にっこり笑った。
「久し振りですなあ」
「は?」
「いや、あなたのような目をしている青年を見るのは、ですよ。近頃の若い者は・・・いや、若者にかぎったことではないが、みんな、負け犬のように落ち着かない、不安そうな目をしている。そうでない攻撃的な者はといえば、やけにギラギラと、敵意や悪意に燃えた眼差しばかりです。(略)」
喪われた道 祥伝社より引用 
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆☆(最高=5)
[感想より]

宇野功芳さん

この作品も私が選ぶベスト10にいれたい作品である。
読んでいて伊豆の空気まで感じさせる巧みな描写。
この本を読むと現場に出かけたくなります。
まさに旅情ミステリーの決定版です。
また、私はプロローグの部分は内田作品でも、
一番すぐれていると思います。
大久保長安の話もでてきて歴史好きにもたまりません。
お奨めです。

(2006 5月 作成)
【単行本】喪(うしな)われた道 祥伝社
【ノベルス】喪われた道 (ノン・ノベル)
【文庫本】喪われた道 (角川文庫)
【文庫本】喪われた道 (ノン・ポシェット)
【文庫本】喪われた道 (光文社文庫)
【関連】浅見光彦のミステリー紀行〈第5集〉世の矛盾、人の優しさ、面白さ (光文社文庫) 〜「紫の女(ひと)」殺人事件