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内田康夫FAN

82 平城山を越えた山

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浅見光彦 阿部美果 石塚 浅見陽一郎 浅見雪江 井原 小泉 河路昭典 関山 沢野 土山 中宮 野平隆夫 野平繁子 中瀬 野平清子 藤田 東谷 橋口亮二 細岡英太郎 広井 初谷 保坂 吉田初枝 吉本 吉田武男 吉田須美子
京都府京都市   奈良県奈良市  京都府相楽郡        
京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。早速、父親に連絡すると、「自分は京都など行ってないし、娘も家にいる」という。大覚寺で出会った男は何者?そして第2の事件。古都を舞台に名探偵浅見光彦の推理が冴える。(上記より引用)
(あぶないな−)
 浅見は美果の横顔を眺めながら、彼女の惑溺をひそかに危惧していた。
 美香はその浅見の視線を感じたように振り返り、「あら・・・・・・」と呟いた。我に返ったという様子だった。
平城山を越えた女 講談社より引用
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆(最高=5)
[感想より]

宇野功芳さん

奈良を舞台にした話自体が非常に魅力的であり、殺人事件がおこらなくても、仏の盗難にまつわるミステリーだけで十分楽しめるといえよう。マドンナの美果もいききと描かれており、浅見作品のマドンナの中でも自分の好きなマドンナである。残念なのは内田作品特有の後半の駆け込み解決であろう。また女性の役割がストーリーをやや複雑にしており、読後の爽快感が欠ける。とはいえ力作であるのは間違いないといえよう。

(2006 5月 作成)
【単行本】内田康夫ベストセレクション 平城山を越えた女
【単行本】平城山を越えた女 (講談社)
【ノベルス】平城山を越えた女 (講談社ノベルス)
【文庫本】平城山(ならやま)を越えた女 (徳間文庫)
【文庫本】平城山を越えた女 (文春文庫)
【文庫本】平城山を越えた女 (講談社文庫)
【関連】浅見光彦のミステリー紀行〈第4集〉―悲喜こもごも作家と編集者たち (光文社文庫) 〜平城山