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内田康夫FAN

77 神戸殺人事件

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石井良雄 大村太一 小野田亜希 小野田修三 小野田房雄 小野田貴恵 浅見光彦 浅見雪江 浅見陽一郎 飯島 太田トミ子 岸山 木下 島木 杉浦多美子 末永民二郎 沢木 戸川 中島つとむ 福田義雄 広崎聡子 広崎龍巳 藤田 花崎富雄 三輪 松村明男 三好 松村文子 矢口五郎 横山 山本 山上
兵庫県芦屋市  兵庫県神戸市  
「赤い寺白い犬」神戸・三宮で浅見光彦がヤクザから救った女は、謎の紙片を残して姿を消した。現場に居合わせた元船長・松村は、翌日港で死体となって発見される。何者かの陰謀により、浅見光彦に殺人容疑がかかるが…。同じ頃、芦屋の海運会社社長宅・小野田家を訪れた画廊社員の死体が呑吐ダムに浮かんだ。消えた女との接点を追って、浅見光彦は小野田家の孫娘・亜希とともに恐るべき事件に挑む。(上記より引用)
「神戸いう街は、表面的には国際都市やの文化都市やの言うて、何や華やかに見えますやろ。けど、国際都市だけに、外国の悪いものもモロに入ってきよります。・・・(略)」
・・・これが神戸の裏の顔です。裏の顔はほんま汚い。とてものことに自慢なんかできたもんではありませんな」   
松村は悲しそうに言った。
神戸殺人事件 カッパノベルスより引用  
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆(最高=5)
[感想より]

mysteryファンさん

昭和40年から神戸灘区、50年には北区に移住。六麓荘近辺に会社の保養所があり、自分の生活範囲で起こる事件展開に事件そのものより事件現場の描写に引き込まれる。ヒロイン亜紀との淡い?ラブストーリーも良い。結ばれれば光彦氏も芦屋の大豪邸の主になっていたかも。

宇野功芳さん

大変読み応えのある作品だ。旅情こそさほど感じさせないが、神戸の街の息づかいが伝わってくる。サスペンス調に起こる数々の事件も非常にテンポがよい。ただ、さすがに滝で起こった画廊の殺人事件を最初の事件に結びつける展開には無理が感じられるといえよう。まあ、それらを割り引いてもなかなか楽しめる。

(2006 5月 作成)

【ノベルス】神戸殺人事件 (カッパ・ノベルス)
【ノベルス】神戸殺人事件 (光文社文庫)
【文庫本】神戸殺人事件 (中公文庫)
【文庫本】神戸殺人事件: <浅見光彦×日本列島縦断>シリーズ (光文社文庫)
【文庫本】神戸殺人事件 (徳間文庫)
【関連】浅見光彦のミステリー紀行〈第4集〉―悲喜こもごも作家と編集者たち (光文社文庫)