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内田康夫FAN

53 佐用姫伝説殺人事件

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浅見光彦 浅見雪江 浅見陽一郎 浅見雅人 浅見智美 石川 景山秀太郎 草間完治 金丸 佐橋登陽 佐橋仁史 佐橋文登 富沢 成沢久子 野上 中島 広山忠緒 吉田須美子 村上繁男 安田 村田さと子 トキ       
佐賀県西松浦郡  佐賀県東松浦郡  佐賀県唐津市  広島県比婆郡 
ホテルの一室で、著名な陶芸評論家が刺殺された。遺体には黄色い砂が撒かれ、部屋のメモ用紙からは「佐用姫の」と書かれた痕跡が読み取れた。佐用姫は、佐賀県唐津付近に伝わる悲恋物語のヒロインである。浅見光彦はこの伝説の地と陶芸の町有田を訪れるが、今度は気鋭の陶芸家が殺される。玄界灘の荒波に、浅見光彦が見た人間の冥い欲望…。 (上記より引用)
 浅見を見つめる広山の目の中に、過去へと回帰してゆく想いの動きが見えた。
 - 初心・・・・・・
 そのとおりだ。ひとはいつか初心を忘れたしまう。初心のころにあった感動や素直さ、激しく傾倒し燃焼するひたむきな想い・・・・・・といったものが、いつか失われる。そして、自信という名の思い上がりや独善が、そうしたものに取って代わる。
「よいもの」と「よくないもの」を見分ける目は、じつは素人の時代にだってしっかりと存在し得るのだ。
佐用姫伝説殺人事件 角川文庫より引用
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆(最高=5)
[感想より]

宇野功芳さん

きわめてオーソドックスな作品といえよう。
特別なこともなければ、納得いかない記述もない。一つあげれば結末の素晴らしさであろう。納得いかない結末が多い中、この作品の結末は万人向きといえるのではないだろうか。

(2005 4月 作成)
【単行本】佐用姫伝説殺人事件(角川春樹事務所)
【ノベルス】佐用姫(さよひめ)伝説殺人事件 (ジョイ・ノベルス)
【文庫本】佐渡伝説殺人事件 (徳間文庫)
【文庫本】佐用姫伝説殺人事件 (角川文庫)
【文庫本】佐用姫伝説殺人事件 (中公文庫)
【コミック】佐用姫伝説殺人事件 (Young ros〓 mystery collection)
【コミック】名探偵・浅見光彦―後鳥羽伝説殺人事件・佐用姫伝説殺人事件 (単行本コミックス)
【コミック】佐用姫伝説殺人事件 朝日殺人事件 幸福の手紙―浅見光彦ミステリースペシャル傑作選3 (マンサンコミックス)
【関連】浅見光彦のミステリー紀行〈第2集〉小説に書かなかった話 (光文社文庫)