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内田康夫FAN

29 小樽殺人事件

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津田麻衣子 津田祥子 小山内祥子 浅見光彦 小山内章一 高島勝子 高島一美 小山内俊子 小山内幸子 高島哲也 紗綾香 下村俊澄 安田タマ 和田 寺島泰浩 鳥羽 生田 中野弘子 小山内千佳 小山内秀夫 小山内昌夫 田淵千代 小山内春治 小山内清茂 榎本靖二 明本 浅見雪江 浅見陽一郎 林田寿之 鶴見 清原 林 半藤 
北海道小樽市  長野県大町市   
取材で小樽を訪れた浅見は、港で漂流死体を発見する。被害者は地元旧家の夫人。
彼女の遺品から、白い封筒に入った黒揚羽が発見される。黒い蝶は霊界からの使いなのか。
名門一家を襲った悲劇に挑む浅見の前に、再び黒揚羽を抱いた変死体が……。 (上記より引用)
(いい顔してる - )と鳥羽は浅見に見惚れた。同じ事件を追っていても、刑事のような職業意識とは違う、どこかで事件捜査そのものを楽しむゆとりが、この青年にはある。
浅見をこれほどまでに事件にのめり込ませているのは、単なる好奇心だけではなく、旺盛な正義感に裏打ちされた、人間に対する優しさであることを、鳥羽はなんとなく感じ取っていた。
(もし、この青年に探偵としての欠陥があるとすれば - )と鳥羽は考える。
(その優しさかもしれない - )
小樽殺人事件 光文社文庫より引用
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆ (最高=5)
[感想より]

北浦透さん

浅見シリーズの中でもとりわけ悲しさが際立った作品です。
黒アゲハの小道具が絡んだ本格物の要素にヒロインとの安曇野への旅が加わり、
さわやかなミステリー絵巻に仕上がっています。毎回浅見と犯人の対決は楽しみですが、
今回は浅見の繊細な感性と事件全体の悲しみがよく出ていて、特に好きです。

(2004 3月 作成)
【ノベルス】小樽殺人事件 (カッパ・ノベルス)
【文庫本】小樽殺人事件 (光文社文庫)
【文庫本】小樽殺人事件 (徳間文庫)
【文庫本】小樽殺人事件: (光文社文庫)
【関連】浅見光彦のミステリー紀行―はじめて明かす創作の裏話 (光文社文庫)