内田康夫FAN |
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新潟県佐渡郡 |
「事件」を隠蔽する権力。それに抗う小さな魂―政界・マスコミをも巻き込み推移する事件の真相を追い、浅見光彦、佐渡は「願」の地へ。 (上記より引用) |
「願の賽の河原は、そういう女たちの嘆き悲しむ場所だったのでしょうな」 ハンドルを握りながら、磯部は抑揚のない口調で話を続けた。 「泣いて、泣いて、泣くことで、殺した子供に詫びるしかしようのない女たちが、子に代わって石を積んだのですよ」 浅見は相槌を打つのも億劫になっていた。佐渡には哀話しか似合わないのだろうか。賽の河原、安寿姫、コシキ落とし、流人 - と、見るもの聴くもの、悲しみと悲惨でないものはない。 やがて、明けても暮れても雪まじりの風が吹く、長い冬がやってくる。 佐渡伝説殺人事件 天山文庫より引用 |
【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆(最高=5) [感想より] ゆきおんさん 見事な複線です。 犯人の追い詰める後半はなんか西村京太郎風かな 陽一郎がこんなに出てくる作品もめずらしい。 結構好き (2004 3月 作成) |
【単行本】佐渡伝説殺人事件
【文庫本】佐渡伝説殺人事件 (角川文庫) 【文庫本】佐渡伝説殺人事件 (徳間文庫) 【関連】浅見光彦のミステリー紀行―はじめて明かす創作の裏話 (光文社文庫) |