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内田康夫FAN

135 中央構造帯

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【登場人物】

浅見光彦 


【舞台】

静岡県


【あらすじ】

阿部奈緒美が勤める巨大銀行で囁かれていた迷信「将門の首塚に背を向ける『将門の椅子』に座ると死が訪れる」。その迷信は現実のものとなり、エリート銀行員が次々に怪死する。この「将門の祟り」の真相とは?奈緒美の依頼を受けた浅見光彦が世紀を超えた壮大な謎を追って、日本列島を貫く構造線を駆け抜ける。

上記より


【名場面】



【FAN データ】平均的評価=☆☆☆☆(最高=5) [感想より]


この作品は紛れもなく傑作です。銀行の実態、将門伝説、事件の真相が終戦時の闇に直結していく手法はさすがで、まさに力作を思わせます。
 ただ最近の内田作品を読むと、どうしても「重厚」という言葉を意識せざるを得ません。何かの作品で「重い話を軽い文体で書くことにかけては負けない」と内田先生は言っていますが、それが影を潜めているように感じられてとても残念です。また、毎回楽しみだった浅見とヒロインのほのかな恋愛もあまり見られなくなりました。

北浦透さん

(2018 8月 作成)

【単行本】講談社
【単行本】中央構造帯 (講談社ノベルス)
【文庫本】中央構造帯 (角川文庫)
【文庫本】中央構造帯(講談社文庫)
【関連】 浅見光彦のミステリー紀行 第9集 〜十三の冥府

【コミック】 内田康夫浅見光彦ミステリー&旅情サスペンス 15

【電子書籍】Kindle版