過去の詩

冬辞典

白くなった赤の手袋をはめた子がいた
氷に包まれて鏡の中で
透き通りそうな僕を映す 冬の風景

白い息で赤のほほをした子がいた
冷たい手のひらに包まれたかった
溶け込んでゆく白い息 冬の風景

朝起きて 外へ飛び出して
痛い風 吹いて はりつめて
透明のカーテン

消えそうな 月を守る雲
近い星 なにも ないほどに
透明のカーテン